アヲイ報◆愚痴とか落語とか小説とか。

創作に許しを求める私の瓦斯抜きブログ

落語録

無責任落語録(51)「五街道雲助・桃月庵白酒 親子会」観覧記

表題の興行が2024年12月1日(日)に鹿児島市の黎明館で催された。主催は落語を愉しむ会。『ゆるいと亭』様のお席である。 15周年特別企画として、ゆるいと亭様がずーっと応援してこられた白酒師匠の師を迎えた。2023年に重要無形文化財保持者に認定された五…

無責任落語録(50)「三遊亭兼好独演会」観覧記

表題の興行が2024年5月26日(日)に鹿児島市の黎明館で催された。主催は落語を愉しむ会。『ゆるいと亭』様のお席である。 三遊亭兼好独演会@黎明館「蛇含草」仲入でモチが売れそうな仕草の妙▼「たがや」昭和名人掛け声さまざま。ラストの現実エピの複数挿入…

無責任落語録(49)「映画ミーツ浪曲」観覧記

表題の興行が2023年12月5日(火)に鹿児島市マルヤガーデン・ガーデンズシネマで催された。主催は鹿児島コミュニティシネマさん。映画と浪曲の二本立て。最初に1940年に封切られた『続清水港』の上映。続いて、浪曲師玉川奈々福師匠『お民の度胸』の口演。 …

無責任落語録(48)「桃月庵白酒独演会」観覧記

表題の興行が2023年11月18日(土)に鹿児島市の黎明館で催された。主催は落語を愉しむ会。『ゆるいと亭』様のお席である。 #桃月庵白酒 独演会演目:桃太郎/犬の災難/井戸の茶碗活力みなぎる芸。高リアリティのフィクション、言い訳を重ねる酒飲みの「ウソ…

無責任落語録(47)「目の健康講座・桂夏丸『つる』」観覧記

令和5年7月2日、午前10時半より鹿児島県眼科医会主催『目の健康講座』が開催され、そのオープニングで噺家・桂夏丸師の落語が一席もうけられたので足を運んだ。 同イベントは毎年7月恒例で(コロナ中3年程度お休みしたが)、毎回オープニングに噺家を招…

無責任落語録(46)「柳家三三独演会」観覧記

表題の興行が2023年5月21日(日)に鹿児島市の黎明館で催された。主催は落語を愉しむ会。『ゆるいと亭』様のお席である。良い席をリーズナブルに展開されるお席亭にはいつも感謝している。 正直いうと、柳家三三(やなぎや・さんざ)師匠について、名前は知…

無責任落語録(45)「桃月庵白酒独演会」観覧記

表題の興行が2022年11月13日(日)に鹿児島市の黎明館で催された。主催は落語を愉しむ会。『ゆるいと亭』様のお席である。 演者の三代目桃月庵白酒師匠は芸歴三〇年。当地鹿児島のご出身。里帰り興行である。同日、同市の別の箱でこのたび真打昇進した春風亭…

無責任落語録(44)「桂枝之進落語会『進撃のツアー2022 in鹿児島』」観覧記

さる11月3日マルヤガーデン4階で催された「桂枝之進落語会『進撃のツアー2022 in鹿児島』」を観覧したので、備忘録をしておこう。桂枝之進さんの詳細についてはこちら。 桂 枝之進 | 上方落語家名鑑(上方落語協会ウェブサイトから) 入門は17歳、現在21歳…

無責任落語録(43)「柳家権太楼独演会」観覧記

2022年5月29日(日)、表題の興行が鹿児島市の黎明館で催されました。お席亭は「落語を愉しむ会」。興行名の冠に『ゆるいと亭』とあるのは、会の別名なのでしょうか。久々の観覧記をレポートします。 ことのはじまりはこのチラシである。 不肖小林が銭湯戯画…

無責任落語録(42)「かごしま寄席~落語協会 寄席普及公演」観覧記

表題の件、11/19川商ホール(鹿児島市民文化ホール)観覧にまいりました。その模様を書き留めておきます。 『かごしま寄席~落語協会 寄席普及公演~』 この公演、普通の落語会とはちょっと違う。スポンサーやお旦の招きで、というのではなく、一般社団法人…

無責任落語録(41)「第15弾 みなみ寄席 鹿児島特選落語名人会」観覧記

ついにネタでも噺家でもなく観覧記になってしまった…… 昔とある映像で「鹿児島人はなぜ鹿児島弁を恥じるのか」という切り口の問題提起を視たことがある。鹿児島人が東京など県外の大都会に行くと、故郷の訛りを恥じて消し、無理やりに標準語もどきをもちいる…

無責任落語録(40)「十代柳家小三治」

驚いた。この「無責任落語録」シリーズ、1年9か月ぶりとは。サボり過ぎだろ。別に反響がないからやんなかったとかではない。単に自分のうんちくがついえていた。情熱が下火になっていた。 談志が死に、円蔵が死に、歌丸さんが死んじゃって、ぼくの中でスー…

無責任落語録(39)「黄金餅」

話題にするのが随分遅いが、先日「このセルフパブリッシングがすごい!2019」が出版された。編集長はこれを独りでまとめ上げられたのである。途方もないお仕事である。感服敬服。「この編集長がすごい!」があったら、間違いなくチャンピオンです。私は推し…

無責任落語録(38)「初代桂歌丸」

現在、実力・知名度・貫禄の三拍子で全国区の落語家はどれだけいるだろう。異論はあるかもしれないが、私は十代柳家小三治と桂歌丸の二人だけではなかったかと思う。無論、他にもたくさん師匠方がいる。しかし全国的な知名度となると、テレビの寵児に迎えら…

無責任落語録(37)「替わり目」

本日、わがふるさとで落語会が催された。とあるイベントのオープニング的なもので、わずか一席だが、出演は芸協の大御所・三代目三遊亭遊三師匠。御年80。めちゃくちゃ元気。定番の「ぱぴぷぺぽ」歌謡から古典落語「替わり目」を演じられた。嬉しかったの…

無責任落語録(36)「初代林家三平」

前号が噺家回だったのに、また噺家回だ。まあいいや。 長いこと趣味の小説をやっているが、今年になっていろいろと方向転換をしはじめた。KDPにやや飽きつつあるのと、自分の作風を元のスタイルに戻そうと そろそろいい歳になった気もするので 思いはじめ…

無責任落語録(35)「五代三遊亭圓楽」

昨年の暮れ頃から、ほっとんど売れない自分のKDP作品共に何かしらの刺激を与えて日を当てようと、ああでもない、こうでもないと考えていた。で、ふと思いついたことがあって、一部作品で試してみたところ、どうしたことか、ちょっとずつだがDLされるようにな…

無責任落語録(34)「二階ぞめき」

12月になって少し時間ができたので、KDPのセルパブ本を努めて読んでいる。無料キャンペーンでダウンロードして積みっぱなしだったので、まとめて消化にかかっているのである。界隈ではよく知られた方から、初めて知った方まで様々だ。読んでいると、この世界…

無責任落語録(33)「六代笑福亭松鶴」

コメディばかり書いていて思うことがある。 サッパリ売れねえ。 自分の不才は棚に上げ「もしかして、そもそもコメディというもの自体が人気無いんじゃないか?」とか思っちゃったりする。 よく考えたら、自分だって小説を買ったり映画を見たりする時に、敢え…

無責任落語録(32)「うどん屋」

年も暮れかかるとスピードが速い。ま、実際は毎日同じように一日24時間で回っているんだが、なんというか、いろいろなことがあるからせわしなく感じるんでしょうな。 いろんなこと・いつもと違うことと言えば、こんなことがあった。【電子書籍堂オトギノクラ…

無責任落語録(31)「四代鈴々舎馬風」

最近は連投だなァ。……にもかかわらず、みんな、よくアクセスしてくれたな! 乱暴な挨拶の種明かしは後でするとして、本日、拙作「ブレイブガールスープレックス」の無料キャンペーンがスタートした。それにしても、またも難局と重なった。プライム何とかであ…

無責任落語録(30)「初天神」

最近、何故か知らんが落語ブームだ。笑点の視聴率は安定しているようだし、NHKでは噺を実写化したりしている。地方のイベントでも落語会が非常に増えている。落語ほど金の掛からない催しも無い。ハコがあって、座布団と屏風を用意したら、あとは噺家が座って…

無責任落語録(29)「桜鯛」

とにかく落語が好きで、ひんぱんに聞いたり読んだり、記事を捏ね上げたりしていると、たまにこんな風なことを言われる。 ねえ、落語演ってよ。 いくら好きでもできねえよw あるいは合コンなど人の集まる席で誰かが私を紹介する際 こちらアヲイさん、落語家…

無責任落語録(28)「三代古今亭志ん朝」

今年ウン歳になる。 ……まあ、何歳でもいいでしょう。 ついては区切りの年だというんで、同窓会のご案内をたくさんいただく。知らない間に中学校の同窓生のライングループに混ぜられて、しょっちゅう何らかのメッセージが飛んでくる。着信音がまことやかまし…

無責任落語録(27)「芝浜」

春になって、とにかく眠い、腹が減る。 腹が減ることについて、他の人に聞くと「俺も」「私も」とみな声を揃える。これはたぶん、人間の遺伝子の中に、かつて生命進化で袂を分かった冬眠動物のゲノムが残っていて、穴から出てすぐに栄養を補給しようとする働…

無責任落語録(26)「八代林家正蔵」

いまさらながら、無責任姉妹3・4巻の合体本を出した。 学園コメディ 無責任姉妹 3・4巻コンプ版 作者: アヲイ 発売日: 2017/02/10 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る ついこの前、各所に御免を蒙ってシリーズ全作をアマゾン一極集中、KD…

無責任落語録(25)「湯屋番」

早いもので12月である。去年の今ごろもそうだったが、年の瀬は焦る気持ちが募る。 「今年一体何が残せたっけ?」 人生の時間には限りがある。焦れるのは、日頃から何かと挑んでいる証拠だ。「あれもしたいこれもしたい」と思うから、時間が早く過ぎる気がす…

無責任落語録(24)「三代三遊亭金馬」

普段、生身の人間と話す機会がほとんどない。そんな状況で日々動画共有サイトなどの落語ばかり視聴しているから、私の耳に入ってくる人間の声は9割9分は落語家の声である。それもほとんど鬼籍の人。おまけに、こういうブログを誰が読むともなく、金になる…

無責任落語録(23)「めけせけ」

読書の秋だというのに、KDPにまつわるあれこれを眺めていると、混沌としている。講〇社が抗議文みたいなメッセージを掲出して引き揚げたのをはじめ、読み放題の失策をあげつらう噂話が方々で聞かれる。読み放題以外にも、最近はアカウント画面の反映が遅…

無責任落語録(22)「五代立川談志」

無責任姉妹3・4の無料期間終了しました(9/8~9/17)。ダウンロードされた方、ありがとうございます。今のところ何の反応もありません。「タダとはいえ貴重な時間をドブに捨てた」とか「なんかもう中身が無責任だ」とか思った方もいるかもしれません。怒り…

  • kindleの電子書籍はアプリをインストールすることでPC・スマートフォン・タブレットでもご覧いただけます。アプリは無料です。【ダウンロード(Amazon)