アヲイ報◆愚痴とか落語とか小説とか。

創作に許しを求める私の瓦斯抜きブログ

落語録

無責任落語録(19)「饅頭こわい」

フリーの文章書きというのはきわめて孤独な商売である。私の場合お客に会うことすら無いので、二、三日誰にも会わないなんてことがザラにある。しかも文筆というのは、窓ふきや雑巾がけと違って、延々続けることができない。書けない時は全然書けないし、書…

無責任落語録(18)「五代古今亭志ん生」

最近カタいから少し柔らかめに書きます。 私が愛読している「名跡問答(立川談志)」によると、 昔の芸人てのはあまり芸談をしなかった。それどころかそういうことを言うのは野暮というか、褒められることではなかった。 うむ。たしかに昔の噺家の本を紐解い…

無責任落語録(17)「てれすこ」

本日7/28【学園コメディ無責任姉妹3機械少年の憂鬱】が発刊された。約一年二か月ぶりの新刊である。新刊の頒布に際し、秘策があるわけでは無い。先だって動画をつくったりしたのも気まぐれである。まあ、本も動画も、見て下さった方が喜んでくれればと願う…

無責任落語録(16)「三代春風亭柳好」

<学園コメディ無責任姉妹3:機械少年の憂鬱|奇譚・鮨とか博奕とか恋慕とか。【前篇】>の発売日が決まり、Kindle版の予約が開始されている。Kobo、BWも販売画面が出現し、とりあえず一段落、ホッとしている。 学園コメディ 無責任姉妹 3: 機械少年の憂鬱…

無責任落語録(15)「青菜」

7月末から8月初頭のどこかで、無責任姉妹の3をリリースする予定である。正式名称は<学園コメディ 無責任姉妹 3:機械少年の憂鬱 奇譚・鮨とか博奕とか恋慕とか。【前篇】>である。どうだ。ながいだろ。詳しくはこちらをどうぞ。 【ライトノベル|学園…

無責任落語録(14)「六代三遊亭圓生」

ココだけの話、数年前、設立から関わった文芸同人を破壊してしまった。そのことは非常に残念で、いまなお心にわだかまっている。破綻の原因は文芸論の違いといったイカニモな話ではなく、所属していた文芸同人にあらたな側面 すなわち「商業」 を加えようと…

無責任落語録(13)「ガーコン」

アヲイという名前で活動し始めてちょうど一年くらい経つ。作品はKDPで「無責任姉妹」しか出しておらず、この道では新米も新米である。 といっても趣味で小説を書き始めてからの年数は、恥ずかしいくらい長い。もともと「本にする」「賞を獲る」「有名になる…

無責任落語録(12)「三代桂三木助」

最近このブログを書いていなかったのは、進行中のコメディの原稿を進めていたからだ。ブログを書くのは嫌いじゃないが、同じ書くならやはり作品に比重を掛けたいと、そうしているわけである。 でも「たまには書きたいな」と。 昔から、何をするにも、もう少…

無責任落語録(11)「真田小僧」

長編物語というのは、中身は小さなエピソードの集まりで、それらがいろいろな結びつき方をして、ひとつのまとまりになっているものなのじゃないかと思う。 人間の身体に例えるなら、脳みそ・心臓・肺・胃袋・肝臓などそれぞれ独立した機能を有した臓物が、血…

無責任落語録(10)「二代桂枝雀」

コメディを書いている。面白く書くというのは難しいものだ。突き詰めていった挙句、結局こんな思いに至ってしまった。 笑うという感覚は如何なるものなのだろう??? うーん。他の感覚と比べてちょっと違う気がする。怒りや悲しみというのはいろんな事象が…

無責任落語録(9)「三軒長屋」

以前、続編小説を書くことに難しさを感じているとブログに書いた。とりわけ何を難しく感じているかというと、登場人物の取り扱いである。例えば前作で個性の違う五人のキャラを創造したとすると、続編でも彼らの個性を活かしたまま全員登場させて、全く別個…

無責任落語録(8)「五代柳家小さん」

電子書籍のセルフ出版や投稿サイトに参加する人々の間で話題の中心となる作家さんや作品は、常に毀誉褒貶にさらされているようだ。賞賛と非難はいつも背中合わせである。そこには憧れや妬み、あるいは「俺の方が」という自意識……いくつものココロの事情があ…

無責任落語録(7)「居残り佐平次」

犯罪者の痛快物語 そんなジャンルがある。「アルセーヌ・ルパン」シリーズなどが有名だ。しかし、いくら「殺人はしない/金持ちだけ狙う」なんて言ったって、やっぱり悪いことは悪いわけで、それでも人々が惹かれてしまうのは、人間の心理の中にそういうもの…

無責任落語録(6)「六代春風亭柳橋」

年末年始は風邪でひっくり返っていたが、お陰で何冊か本を読む機会を得られた。紙の本にしろ、電子書籍にしろ、人様の文章に接するのは、私にとって極めて重要。というのも、私は仕事も趣味も文章ばっかりだ。そのため、ゲシュタルト崩壊じゃないけれど、自…

無責任落語録(5)「三方一両損」

年始草々、付き合いの関係から、生命保険の話を聞いた というより「聞かされた」。日頃そういうことに疎いものだから、成程勉強になることも多々あった。だがどうしても「聞かされている感」が強くって、何をどう説得されようとも決して勧誘されまいと意地だ…

無責任落語録(4)「八代桂文楽」

実は私、ライトノベルというものを読んだことが無い。アニメ化されたものを動画サイトで数話観たことがある程度だ。 「貴様、それで何が【無責任姉妹】だ!」 ごもっともです。アレは私が初めて書いた「自称」ラノベっぽいものです。読んでいただければ分か…

無責任落語録(3)「寝床」

あたり前のことだが、生きていれば毎日いろんなことがある。「毎日おんなじことの繰り返しでウンザリだ」なんて声をよく聞くが、実際のところ、ウンザリ気質の人間はどんな生き方をしてもウンザリするようにできている。私は去年まで広告というかイベント系…

無責任落語録(2)「八代三笑亭可楽」

プロフィールのところにも書いているが、八代目三笑亭可楽という咄家が私のお気に入り。とうの昔に鬼籍の人だ。 地味で暗い芸風だが、一度この方の魅力に取りつかれたら離れられない。 この人の凄いところは「省略」のテクニック。ふつう一時間くらいかかる…

無責任落語録(1)「鰍沢」

物心がついた頃には、すでに落語好きだった。そんなわけで、自著にも落語のことを結構出している。かといって、自著の方向性から考えて、落語はターゲット的にどうかな、と。そんなわけで、なるべく落語の知識が無くても読めるようにしている。が、ホントは…

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