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創作に許しを求める私の瓦斯抜きブログ

無責任落語録(48)「桃月庵白酒独演会」観覧記

 

題の興行が2023年11月18日(土)に鹿児島市の黎明館で催された。主催は落語を愉しむ会。『ゆるいと亭』様のお席である。


前日に首のホネが欠けていると診断され、爆弾を抱えた状態で観覧に出かけた。座っているだけとはいえ、2時間首をまっすぐにしとくのは、さすがにきつかったです。でも口演中はほとんど痛みを忘れさせてもらいました。

この日は午前中、かなり風が強く、その中を師匠は航空機で鹿児島入り(帰郷?)されたという。ひどく揺れて「飛行機が引き返せばいいのにと思った」と、笑いを取っておられました。やはり最初はしんどそうに見えたような……それでもエネルギッシュに努められ、一席目の中ほどには完全に疲労の色は払拭されていました。

『犬の災難』、出てくる皿料理が鶏で、「あれ? 鯛じゃなかったっけ?」と思ったけど、これはぼくの勉強不足。鯛が出るのは『猫の災難』である。
『猫の災難』はもともと上方噺で、三代目小さんが江戸に移したという。それを五代目志ん生が、猫を犬に、鯛を鶏に変えて演じた、とのこと(Wiki調べ)。白酒師匠は古今亭の系統なので、鶏の出る『犬の災難』を演るわけですね。

井戸の茶碗』はみんなが幸せになる&きっと受ける鉄板ネタだなあ、と改めて思った。筋立てを字で追っても大したことないのに、噺家の手にかかるとすごく面白くなる。『甲府ぃ』にもそれを感じる。演じるということの深さよ。

桃月庵白酒師匠  ほんと、この方こそ志ん生を継ぐ噺家であると思います。人間国宝よりもそちらを目指してほしい。落語界では「志ん生人間国宝」。今後も応援したい。

 

オチケン

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