アヲイ報◆愚痴とか落語とか小説とか。

創作に許しを求める私の瓦斯抜きブログ

アヲイ、iphoneの機種変更に辟易するの巻。

曜日にスマホの機種変更をしにS◆FTB◆NKのお店に行った。
ケータイの機種変更は過去に何回かやったことがある。携帯ショップに行って新機種を選び、電話帳のデータなどを移し替えてもらって、新しいケータイを手に入れる。私は貧乏性だからポイントが貯まりまくってからタダの如く機種変更していたものだ。

だが、スマホの場合はちょっと勝手が違うようだ。
今回私が変えたのはiphone。六年前に買った4を7に変更する。六年ぶりの機種変更にあたり「果たしてこんにちの機種変更や如何」と事前にネットでチェックしてみた。すると、どうやらiphoneのデータは自分で出し入れをしなきゃいけないらしい。旧いiphoneをPCにつなぎ、ituneを使ってPCにデータのバックアップを取っておいて、後で新しいiphoneをつないでデータを復元させるという。

携帯ショップの人がやってくれるんじゃないの?

バックアップについては万が一のこともあるので常々とっていた。愛用のデスクトップ、Windows7のituneがその任を果たしていた。

バックアップはあるけれど、よく分からんから、できたらお店でやってもらおう。

そんな魂胆でSO◆TBA◆Kに出向いた。

 

もそも機種変更をしようと思ったのは、S◆FTB◆NKから手紙が来たからだ。「このハガキを受け取った方へ」というタイトルで、申し込むと10,000円分のポイントが付きまっせという内容だった。たぶん私がいつまでも旧いのを持っているから、そろそろ考えてもらえませんかねという案内だったんだと思う。その代わりその10,000ポイントは比較的新機種である7とかSEというのじゃなきゃ使えませんみたいなことも書いてあった。
宣伝に乗せられるってわけじゃないけど、すでに私のiphone4はヨボヨボで変え時だったから、まあいいきっかけになった。だいたい、電話がかかってきて【応答】をタッチしても出られないとか、もうすでに電話であることを半分止めたようなところもあったしね。

 

ぶん私のiphone4は、好い気になっていたのだと思う。
最近は、夜ひとりでバーなどに行くと、隣に座ってる知らないお姐さんが私のiphoneを目ざとく見つけ、「わあこれふるーい」「おもーい」「ぶあつーい」などとのたまい、手に取り片手お手玉の如く無造作に放るという椿事が多発していた。私はその度に「それぼくのー」と思いつつ、iphone4に軽く嫉妬したのも事実である。そのあと私が「いやあ、これもう動きが悪くてねー」と前置きし、ラインを開くのに1分かかるとか、たまにブラックアウトするとかポンコツの症状を述べると、お姐さん方はまるで骨董を愛でるような目で傷だらけのiphone4に流し目を送る。私のiphone4はSiriがいないところをみると、きっと雄なのだろう。そんな目で観られたら、大概の男は調子に乗る。そしてますます動きが悪いことを見せつけるべく、およそ精密機器らしからぬ愚図な動作で私を困らせる  おいiphone4、よく見ろ。お前を褒めそやすあのお姐さん方のスマホはみな最新機種だぞ。

 

SO◆TBA◆Kで私の担当をしてくれた人は胸に若葉マークを付けていた。案の定時間が掛かった。料金プランを決め、機種を7に決め、カラーを決め  私(♂)はなぜか発作的にローズゴールドを選んだ。この辺はいずれまた絞殺死体、もとい、考察したい  、あとは機械的な設定作業となった。

「あのう、一応家のPCにデータのバックアップを取っているんですが、何だか怖いので、こちらでデータの転送をしていただけませんか?」

すると、わかば(仮)は初々しい笑顔で

「それでは電話帳のデータはこちらで移行させていただきます」

「え? アプリとか音楽とかメールとかはどうなるんです?」

「それはご自宅のバックアップから復元してください。個人情報の関係で、お手伝いできないんです」

「えー……」

私が懇願しても、わかば(仮)は明るく首を横に振るばかり。その他、新しいイヤホンジャックについて尋ねてみたところ

「機体についてはAPPLEの管轄で、SO◆TBA◆Kでは何とも……」

と云い、フリーダイヤルの番号を渡されてしまった。

なんだか昔のケータイの方が機種変更は簡単だったなあ。というより、やけにこと細かになったなあというのが実感だった。時代なのかもね。

 

しいiphone7は、金桃色の輝きで私の手の中に肢体を横たえ「新時代へようこそ」と投げキッスを送るようだった。ピッと押したらパッと反応する。パスコードすら一瞬考えてから開錠するようになっていたiphone4と比べ、なんと洗練された動きか。4と7の差は歴然としている。まあ無理も無い。ドラクエファイナルファンタジーで考えて見給え。4はファミコンで7はプレイステーションだぞ。

それにしてもAPPLEのイヤホンは性能がいいね。オマケってわけじゃないだろうけど、とても「付属品」のレベルではないと思う。あの孔の配置の不思議なこと。

 

に帰った私はさっそくPCを立ち上げた。ituneでとっておいたバックアップをはやく7に復元してみたかった。案外自分にも無邪気なところがあるんだなと、変な意味でホッとする。

だが……まさかの事態が起こった。

iphone7のケーブルをPCにつなぎ、ituneを立ち上げると、こんなポップアップが出た。

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ケーブルを差し直してもダメ。PCを再起動しても、iphone7を再起動してもダメ。

どうなってるんぢゃーッ!

ネットで調べると、この不具合にはかなりの数の参照があった。

  1. ituneは最新版であること。
  2. PCは最新のOSじゃないとダメよ。
  3. USBにAPPLEのデバイスの云々がかんぬん。

などなど。

いろいろ善後策が掲示されていたが、私の場合は何を試してみてもダメだった。
2の最新のOSというのはどういうことなのだろう。APPLEのサイトを見る限り、対応はWindows7からとなっている。ウチのは7だからいいはずなんだけど、何度やってもダメだった。嗚呼、去年さんざん嫌って10にアップグレードしなかったことが、いまさらながら悔やまれる。

幸い、仕事用のモバイルPCがWindows8だったので、それを使ってみることに。まず、入れてなかったituneをインストールし、そのあとiphone7をつなぐ。itune起動  読みこんだ!
私は六年使ったiphone4を下取りに出さず持ち帰っていた。コイツをWindows8にぶっさしituneでバックアップを取る。その後iphone7につなぎかえ、データの復元を開始。メールやブラウザの設定、アプリや画像等々は、見事に7に引き継がれた。ただ、音楽データだけは元のMP3がWindows7のPCに入っているので移行できず、フラッシュメモリを使ってシコシコとコピペ作業……何だかんだでヘトヘトになった。気付けば夕方。お店を訪れたのは昼前だったから、実に半日がかりの機種変更だった。

 

も、思ったよ。
これ、年配の方には難しくないか?
PCにバックアップをとってとか、つないで復元してとか、IDがどうのこうのとか、アラフォーでも過酷だったぞ。単純に情報工学が発展するのは結構なこったけど、インフラに関わるものは福祉と足並みを揃えるべきだ。

それとね、いくら通信技術の進歩が日進月歩だからって、旧バージョンの切り捨てがあまりに早過ぎやしないかい? PCなりデバイスなりソフトウェアなり……イノチが短すぎるよ。これがアメリカ式なのか? 古い物はどんどん切り捨てて先に進もうというのかい? 日本はお年寄りを大切にする国柄だ、学校じゃ落ちこぼれが可哀想だからってみんななるべく低いレベルに合わせて進んでいく国柄だ……なにもそれがいいって訳じゃないけどさ。なんだか、あんまりじゃないかなあ。ついていけない自分も勉強不足なのかもしれんけど。

 

今回の「クビの皮一枚」は旧い機種を下取りに出さなかったことでした。
まあ人生であと何回スマホの機種変更に臨むか分からないけど、

「未来は便利になるが、易しくはならない」

そんな気がしましたね。

* 

KUに切り替えてから、ちょいちょいお読みいただいてます。

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