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創作に許しを求める私の瓦斯抜きブログ

グーグル広告コンサルさんからお電話をいただいた際の備忘録

 

題のことがあったので、書き留めておきましょう。

なぜグーグル広告のコンサルさんからお電話がきたのかというと、グーグル広告を使ったことのある人ならご存じの通り、登録したメールにたびたび「無料で電話コンサルを受けられますよ」という案内が来るのです。それに対して「受けます!」と返事して、結果、お電話をいただいたわけ。

アポの取り方は、案内メールのリンク先にあるカレンダーの時間枠を選んで、電話番号を入力する。すると、指定した日時に電話がかかってくる。電話代は向こう持ち。

コンサルの内容は、ネット検索して利用した人のブログを見ると、コンバージョン獲得のための合理的な手法を教えてくれるのだそうです。グーグル広告ってむずかしいからね。ネットや本で独学するにも限界がある。ここはやはり、専門家に聞くのがいいに決まってます。

 

え? なぜ伝聞型の説明なのかって?
おまえもコンサル受けたんだろ、ですって?

 

残念ながら、そうじゃないのです。
まるっきり受けたとは言い切れないのです。

ぼくの場合は、グーグル広告活用云々以前の問題が発生していて、その解決のために相談に乗ってくれないかなぁ、という狙いがあったのでした。

ぼくの抱えていた問題、それは「全広告不承認」。全ての広告掲載が、グーグルさんによって拒否されていたのです。

グーグル広告さんいわく「お前のサービスは不正行為を助長する」――この断罪によって全広告を出稿停止にされ、しかも「このまま放置しておけばアカウントを抹消するからな」という警告までいただいていたのでした。

おだやかじゃないね! ぼくは対策として、広告から「不正行為を助長する」と誤解されそうなキーワードを外したり、画像を消してみたり、いろいろやってみました。キーワードがやせ細って、脂気のないサンマのつみれみたいにパッサパサになりました。おそらくもう広告効果はありません。それでもグーグル広告さんの態度はかたくなに変わりません。

果てはランディングサイトからもキーワードを抜きました。これはオーガニック検索力の低下を招きますよ。そこまで身を削ったにもかかわらず、グーグル広告の野郎「ダメ」。

お手上げです。この解決の糸口やあらん、と、藁をもすがる思いでコンサルさんのアポを取ったのであります。

 

ひどいもんですよ。グーグル広告さん。もう10年近く利用していますが、ここ3か月くらいで急に手のひら返し。そりゃあ、わたしは金をジャブジャブ使うような上得意ではなかったよ。だからっていきなり人格否定をふっかけて、垢バン脅しをしてくることはないじゃありませんか。

 

まあ、でも考えたわけです。グーグル広告さんだってあきんどだ。魚心あれば水心。グーグル広告コンサルさんの話に耳を傾け、彼らの商法に前向きな姿勢を見せれば、「そんなら」と広告不承認を撤回してくれるのじゃないかと。そういう下心があって、コンサルを受けることにしたんです。それまでも何度も電話コンサルのお誘いはありましたが、全部無視していました。要らなかったからです。今回になって受けたのは、そういう思いがあったのです。

コンサルを受ける際の注意事項があって、「良い提案をするために事前にお客様のアカウントをチェックしておきます」みたいなことが書かれてあった。ということは、ぼくに電話をする前に、コンサルさんはぼくの不承認だらけのアカウント画面を見るってことでしょう? そんなら話は早い。


てさて、予定の日時にグーグル広告コンサルさんからお電話をいただきました。
で、おっしゃることが

「どのような広告展開をなさっていますか?」
「どのような目標をお考えですか?」

いやいや、貴方、私のアカウント状況、見てるんじゃないの? ウチはそれどころじゃないんだから。閉門蟄居、お家お取り潰し間近なのよ。

そう伝えると

「……それは困りましたね」。

 

はぁ…?(*´Д`)

 

コンサルさんいわく、自分たちコンサル班とアカウント審査は、部署が違うのだ、と。
そんなこったろうとはぼくも思ってましたよ。でもあえて尋ねたね。

「そこは融通はきかないの?」

できないです、と。

もはやアルファベットは、あまりにも巨大インフラ化して、官僚思考の官庁同然です。

 

も、このコンサルの方は、非常に親切でやさしい方でした。これだけはご本人の名誉のためにも言っておきたい。
実際、実に親身に、あれこれアドバイスをくださいました。

誤解されそうなキーワードを消してみましょう。
 →とっくに消しました。

キャンペーンを作り直してみましょう。
 →なんどもやりました。

遷移先のサイトを修正しましょう。
 →かなりやりました

 

コンサルさんも万策尽きたようで、

「これはもうアカウントごと目をつけられてますね。今のアカウントを消去して、新しいのを作ってみてはどうでしょう」

はいはい、ぼくも同じ事を考えていましたさ。もっと先まで考えてましたさ。

「でも、遷移先が同じだったら、結局一緒じゃない? たぶんランディングサイトも目をつけられてるよね」

「でしょうね」…だってさ。

 

らにぼくは尋ねました。

そもそもぼくのビジネスのどこが不正行為を助長するの? 

「一部は危ぶみますが、お客様はそれ以外にも事業を拡張されている。総じてそんなことはないと思うのですが」

どっちかというと、AIとかの方が、不正を助長していません?

「僕もそう思います」

…って、さっき自分で「このやり取りはサービス向上のために録音します」って。。。


局問題は解決していません。
アカウントをつくりなおすったって、精神力が要りますよ。めんどくさい。
ただ、アカウントは消去するつもりです。広告費がチャージされたままなので、それを返金してもらうために。

グーグルの変節は、世の中の波なのでしょうね。いろいろ調べてみると、同業者のリスティング広告が軒並み消滅している。みんなやられているってことでしょう。グーグルの客になっておけば、面倒なことがあった時のお目こぼしにならんかなと、半ば税金のつもりで払ってきたが、そういうもんじゃないらしい。

グーグルさんも、ガイドラインをあっちこっちスライドさせることがあるので、時間を置いたら抜け道ができてるかもしれない…淡い希望を抱いています。

何にせよ、静観です。もともとあんまり効果なかったし。このまま止めちゃってもいいかなと思うところです。

 

 

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