急にPC(Windows7)のiTunesが動かなくなった。エラーメッセージが出て起動しない。ちょうど頼みもしないEdgeがマイクロソフトから押しつけられた頃だったと思う。ともかく、iPhoneを使っている者としては非常に心細く、早々に何とかしなきゃなあと思ってネットで情報を漁ってみたけど、どうやら修復の道は断たれており、再インストールしか道はないようだった。
と、こんな風に思ったのがかれこれ一か月くらい前。コンピュータ音痴のぼくはそれから一か月もかかってようやくitunesを復元できた。なんとも苦労が多かった。ほんとにたくさんのサイトの情報にお世話になった。
今回はitunes復活にあたってぶち当たった三つの関門を紹介します。
同じように困っている人の役に立てば幸いである。
第1の関門『適合バージョンはどこ?』
再インストールにあたり参考にしたサイトはこちら。
アップルの正規サイトだから安心して開いてください。まあいろいろ書いてあるけど要するに次の2点だ。
「悪い臓器をとっぱらい、新しい臓器に挿げ替える」という奴である。しかしこれがそう簡単にいかんのだ。
1の「itunesがらみのアプリを順番通りにアンインストールする」は、そんなに問題無いだろう。「コントロールパネル」の「ソフトウエアのアンインストール」からやる。ただし消す順番を間違うと一からやり直し。再起動することになる。
あ、順番はこれね。
- iTunes
- Apple Software Update
- Apple Mobile Device Support
- Bonjour
- Apple Application Support (32 ビット)
- Apple Application Support (64 ビット)
「アンインストールしたら前のデータが消えちゃうんじゃないの?」と不安が過るが、そんなことは無い旨がキチンと書かれている。確かに消えないけど、先々一瞬ヒヤッとする事態が起きることになる……まあそれは後述しよう。
2の「新しいitunesをダウンロード」。これは頒布先を見つけるのに苦労した。たとえばPCの検索で「itunes ダウンロード」とサーチすると、マイクロソフトが配布しているWindows10用の最新版itunesにばかりヒットする。私のはwindows7だからこれじゃ合わない。
無いじゃん無いじゃん無いじゃん!
もっそ焦ったよ。
それにしても、このマイクロソフトの配布先サイト、IDだのパスワードだのいろいろ要求してきており、遠くない将来Windows10を扱うかもしれないと思うと反吐が出るくらいめんどくさいなーと、嫌な気持ちになる。
さんざん探した結果、古いバージョンのは以下のリンク先からゲットできました。
ま「itunes Windows7」で検索したら一発で出てきたがね。
第2の関門『インストールされない?』
上記のプロセスを経て、itunesのWindows7版をダウンロードし、インストールを試みた。インストーラが起動して、ウィンドウにitunesのある楽しい生活を印象付けるような雑多な画像があらわれる。そのしたにゲージが表示され、ぐんぐんメモリが増えていき、インストールが進んでいることが分かる。
が、最後の最後で
「このWindowsインストーラパッケージには問題があります。このインストールを完了するのに必要なプログラムを実行できませんでした。云々」
みたいな文字が出てインストールが中断してしまった。その問答無用感たるや出会い頭に辻斬りに遭ったような鮮やかさである。
あちゃあ、何かしくじったかな
そう思ってもう一度上記プロセスの1に戻り、順序良く消して、アプリもダウンロードし直して再度インストールにチャレンジしたが、やっぱりダメ。何度やってもダメ。
*
*
そのままぼくは約1か月くらいこれを繰り返し、毎回うまくいかなくて悶々とした。何度かトライしてもダメだった。「もうだめなのかしら」と青ざめた。もうぼくのPCにはitunesが入れられないのかもしれない……ただそれだけのことならいいのだけど、もし手元のiphoneを買い直す時が来たら、バックアップはどうする…? iphoneの挙動が怪しくなるたびに悪寒に襲われるのだった。チャンチャン。
*
*
だがある日、ふと、思いつきで、ダメ元で、正しいインストールの基本中の基本である「ウィルスソフトを切ってみよう」をやってみたら、すんなりとインストールできた。
歓喜感涙滂沱滂沱!
きょうびウイルスソフトを切るのを推奨するのは怖いけど、ぼくはそれでうまくいきました。自己責任でやってください。
第3の関門『過去のデータが読みこめない?』
デスクトップにアイコンが表示され、インストールに成功した。「わーい」とうかれつつアイコンをダブルクリック。なかなか起動しない。インストールしたのは古いバージョンのitunesだからちょっと時間が掛かるのかなと思っていたら、こんな表示がでて動作がアウトした。
「iTunes Library.itl は新しいバージョンの iTunes で作成されているため読み込めません」
また面倒事かよ。まあでもそらそうだ。以前使っていたitunesは古いバージョンにさんざんアップグレードが掛かっていた。今回入れたのは単に古いバージョン。そのまんまじゃあかない。
とにかく、その「iTunes Library.itl」とやらをどうにかすればいいんだろうと、ぼくはitunesの格納されているフォルダを訪れた。
C:ユーザー/(ユーザー名)/マイミュージック/iTunes
これがその所番地だ。ここに「iTunes Library.itl」がある。「ライブラリー」と書いてあるからには、これがデータの格納されたファイルで、この形式が古いから開かないと言ってるんだろう。そう思ったぼくはさらに、生半可な経験から「この手のファイルは無きゃ無いで自動生成される」と信じ、ためしにファイル名を変えて、くだんのファイルが無い状態でitunesを起動させてみた(いいかい? ここでこのファイルを絶対に削除しちゃだめだよ!)。
するとどうだ。きちんと起動するじゃないか。フォルダを見ると案の定「iTunes Library.itl」が生成されている。ほらやっぱりね。
だが、久しぶりに目の当たりにしたitunesの画面は……なんだか様子が違う。もともとぼくが設定してた音楽データやその他諸々の情報がまったく反映されていない。まるっきり初期状態で開いたのである。そらそうだ。さっき名前を書き換えた「iTunes Library.itl」にそれらのデータが記録されていたのだから。
じゃあ結局全部やりなおしってわけ?
ぼくは唖然とした。おい、appleのサイト。データは残りますって書いてあったじゃないか。
しばし考える。
そうだ。このインストールしたitunesをアップグレードしたらいいんでないの?
そういやあ、itunesを起動するたびにポップアップが出て「新しいバージョンをダウンロードしますか」と出る。こっからデータを貰えばいいのだ。
そう思ってitunesを起動し直すと、案の定ポップアップが出てリンクが表示された。クリックすると…例のWindows10のダウンロードサイト。こいつは使えない。
んじゃどうするか。さんざん悩んだ挙句、思い浮かんだのは「Apple Software Update」。今回のプロセスの最初の方で「関連したアプリを順番通り削除する」ってのがあったけど、その時の一つにこれがあった。こいつはアップデートを司る係なので、コイツを使えば、最新版のダウンロードでは無く、現状のアプリの最新式に刷新できるのではないか。
で、さっそくやってみる。「Apple software Update」を起動して最新のインストールを開始。これめちゃくちゃ時間掛かった(30分くらい)ゲージがチマチマ動く。
ようやくアップデート終了。
先の「iTunes Library.itl」の名前を変えたのを元に戻し、itunesを起動してみると……。
【祝】全てが復元された!
こうしてぼくのitunesライフは旧に帰したのである。あゝ、思えば実に長いこと掛かった。諦めずに情報を漁り、自分でも知恵を絞り、解決できました。めでたしめでたし^^
ていうかさぁ、ほんとパソコンとかアプリって大嫌いだ。ったく、なんだよこれ。ついていけないよ>_< もう昔のファミコンみたいにスタートセレクトABあとⅡコンマイクだけでできるようになりませんかね。