アヲイ報◆愚痴とか落語とか小説とか。

創作に許しを求める私の瓦斯抜きブログ

小説の進捗状況とゲームボーイ30周年と辻褄の話。

突だが、自分の小説の進捗報告をしよう。すっかり夏の予感がし始めた今日この頃、気分が怠けて執筆フェイドアウト、書きかけのままお蔵入り……なんてことが起こりえなくもないので、ここにこうして進捗を公表することで、背水の陣を敷こうと。よくあるセルフコントロールのパターンです。

 

タイトルは「UB物語(仮)」。1月1日から書き始めて、あらかじめ作った筋書きの上でちょうど真ん中に差し掛かった。目下、原稿用紙200枚程度。ジャンルは一応ファンタジー。「一応」って何だというツッコミはこの際無視して、よくあるいわゆる「剣と魔法」「勇者と魔王」といったような世界の話である。

ちょっと話が脱線するけれど、かくいう私はドラクエ世代というやつで、この世代以降の人たちは、何かこう、みんなファンタジー物語のステレオタイプみたいなのを持っている。それは現代のファンタジー創作でもほとんど同じように扱われているように思う。誠に便利な概念です。
このブログを書いている今日4月21日は30年前にゲームボーイが発売された日だそうだ。ゲームボーイのRPGの一番の当たりはSAGAシリーズだろう。このシリーズは剣と魔法以外に銃火器なんかも出たりして、それまでのファンタジーの世界観に一石を投じたなぁと思ったものでした。私はあんまり好きじゃなかったけど。

 

話を戻しましょう。私の創作のことです。

は執筆中盤まで来て、後半の筋書きを全部作り直すハメになった。ひとつの一貫した筋を作っておきながら、書き進めていくうちに色々と辻褄の合わないことがあるのに気づいたのである。

「普通人間はこんなふうに考えるものだろうか」
「こういう時、人間はこうは動かないよね」

小さなほころびは中規模のエピソードを破壊し、最終的に全体を崩壊させる。プランニング段階での自分の杜撰さがよく分かる。実をいうと無責任云々もブレイブ云々もその轍を踏んでいて、毎度ながら学ばない奴だなぁと、我ながら呆れかえる。
気づいちゃったが最後、作り直さないわけにいかない(泣)。

際、小説のストーリーなんて、目くじらを立てて読めばどんな作品だって辻褄の合わない点はあるだろうし、リアリティなんて、もちろん必要だけれども、絶対では無いのかもしれない。例えば、誰もが知っている昔話「桃太郎」だって、川の上流から桃が流れてくるだけで「何それあまりにも非現実じゃん」とケチをつけようと思えばつけられるのである(野暮だけど*1)。
しかしここはテクニックの用いどころで、桃が流れてきた直後に「ドンブラコ、ドンブラコ」と珍妙奇天烈な擬音を配することで、どさくさに紛れて話を進めることができるのである!
  というのはちょっと乱暴な考え方かしら。稚拙、反省。

語の辻褄について、たびたび自作「受給家族」の話で恐縮だが、地方文学賞の公開選考会の俎に乗った時、二人の審査員がこんなやりとりをしたのをよく覚えている。

作中、主人公の少年が「おっちゃん」に会いに行く箇所で、少年はおっちゃんの居所を知らないにもかかわらず、「こっちにいるんじゃないかと思った」→「そしたら居た」みたいな流れのところがある。
審査員の一人、M角さんがこの箇所について「あまりにも都合がよすぎる」と指摘した。するともう一人の審査員のM田さんがそれに対し「小説ってそんなもんだよ」と答えた。会場が軽い笑いに包まれた…ということがあった。

お二人とも正しいのだと思う。要はその小説の「ムリ」を別のことでうまくコーティングできなかった私の落ち度であるよ。

というわけで、無理を承知で無理な小説を書き続けている「UB物語」。ファンタジーの物語を書くのは初めてです。最後まで書けるようにがんばります。目標7月!

受給家族

受給家族

*1:そして、往々にして、この手の批評は実際に行われている

アヲイ、三人の小説書きビトと懇談するの巻。

あまり時間が経ってしまうと、忘れそうだから早めに記事にしておこう。

日、吉田柚葉さんとの対談本『小説書きの有駄話:「きっと無駄じゃない(?)」文芸対談。』をリリースしました。多くの方に手に取っていただいているようで嬉しく思います。

この本を出すにあたり、柚葉さんとネット上で随分やりとりをしました。オンラインでこんなことができちゃうとは、ちょっと前じゃ考えられなかったことです。こういったコミニケーションは非常に面白い、どんどんやっていきたいな……とは前々から思っていたものの、当方の引っ込んだ性格と(本当は不精なだけ)、日本列島の隅っこに住んでいる関係もあり(ネット関係ないじゃん)、なかなか果たせずにおりました。

しかし3月末の頃、ふいに三人の小説書きの方々とそれぞれ別個に直接お会いする機会がありました。皆さん日頃はオンラインでやり取りしている方々です。三人が三人とも活動の矛先が違い、お話を聞くにつけ興味深い時を過ごすことができました。その時のことを忘れたくないと思うので、ここに記しておこうと思います。

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吉田柚葉さんとの対談本『小説書きの有駄話』がリリースされました。

のたび、初の対談本電子書籍)を発表させていただきました。お相手は吉田柚葉さん。Amazon Kindleで小説や評論を多数リリースされています。緻密さと知性を兼ね備え、それでいて大胆な意見の展開もできる方です。

◆Amazon.co.jp: 吉田柚葉さん:作品一覧、著者略歴

本書の中でも見事な言論のジャイアントスイングをお決めになってます。私の微妙な受け身やグゥの音もお楽しみください。

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書影やらせていただきました^^

『有駄話』は「ウダバナシ」って読むんです。造語です。無駄話「むだばなし」のもじりですね。あと、ウダウダしゃべってるっていう。ああ、説明するのは野暮ですね。

 

ろんな本の名前が出てきます。中身に触れてるのもあれば、名前だけのもありますけど、ちょっとピックアップすると……

金閣寺
『東京死体ランド』
ゴーストバスターズ
狂風記
『さようなら、ギャングたち』
電子書籍の売り方がまったくわかりません』
『晩年』
共同幻想論
『モロイ』
『破壊』『野火』……書ききれない。
※ 柚葉さんと私の著作は省いてます。

あ、『ファミ通』も出てきます。作家名ももりだくさん。有名な近代作家からセルフパブリッシングの人まで、めじろ押しまくってます。

 

談の試みは初めてでしたので、緊張しました。そもそも誰かと何かをやるっての、今まであったか……そういえば、どなたかのブログに記事を一、二個出させていただいたのがあったが……そこはもうなくなってしまったので、現存しているコラボレーションは、これだけですね。

お話しをいただいたのは2018年末、内容を録りはじめたのは翌年1月21日と記憶しています。最初の頃は「大丈夫かなあ」「うまく話がラリーできてるかなあ」と思っていましたけど、回を重ねるにつれ馴染んでいき、最後あたりは「ええっ、もう終わるの?」と、なんだか寂しい思いがしました。終わると出版されるのが楽しみで、ずっと黙ってましたけど、言いたくって仕方ない感じでした。自分の小説をリリースするよりワクワクしていたかもしれない。

 

ント、気軽に読んでください。私と柚葉さんの「文学議論・真剣勝負」というんじゃなく、そうですね……

その場にあなたもいて、丸テーブルに三人巴に掛け、一緒にお茶しながらトークをしている。あなたはそれを「ふふん」て感じで黙って聞いている……

そんな具合が理想です。もちろん、中には固い話もありますけど、全体に硬軟がいいあんばいに流れていると思いますので、まったり&のんびりお楽しみいただけたら幸いです。どうぞよろしくお願いします。

最近、この対談以外にも、文芸活動をされている方と直接お会いして意見交換をさせていただく機会がありました。三名ほどです。みなさんそれぞれご趣向が違い、実に良い刺激になりました。そのことはまた近いうちに、このブログでご紹介する予定です。

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