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創作に許しを求める私の瓦斯抜きブログ

実録 AmazonPOD事始め|見本と実物

日、私のわび住まいにAmazonからの郵送物が届いた。AmazonPOD版「学園コメディ無責任姉妹1巻」である。PODが正常に機能しているか確認用にポチったものだ。どちらかというと新しいものの苦手な私であるが、ネット時代の波に押されて、いろいろなものをネットで買うようになった。しかしまさか自分の小説を買うことになろうとは思いもしなかった。単純に感動した。ホントに。

学園コメディ無責任姉妹 1: 漆田琴香、煩悶ス。

学園コメディ無責任姉妹 1: 漆田琴香、煩悶ス。

 

といって、別段おめでたい気分は無い。気になっていたのはPOD屋さんの見本とアマ様の実物がどれだけ違うか。それを検証したかった。場合によってはたちどころに販売停止、うまくいっていれば、準備の整った無責任姉妹2の見本申込にはいるつもりである。

いざ開けてみると  判定:合格!
無責任2もGOに決めた。

実物は見本とほぼ遜色なかった。POD屋さんのWEBサイトによると「ほんと、呆れるくらい違うものが届く場合があるからね!」という調子だったから、届いたものを見てかなーり安堵した。

そうはいっても、違和感が皆無だったわけではない。今回はそのうち三点を以下に列記して、これからPODに手を染めようとする人の心が休まれば(あるいは不安を掻きたてられるかも?)幸いである。

 

1)アマ様ページ

本文データはさておき、私が気にしまくっていたのは、表紙画像だ。

これに気付いた時、こんなんがお客様の手元に届くのかと、悪寒が走った。だがみなさん、安心してほしい。PODのAmazonページは、KDPのように全設定がしっかりもりこまれてから「どやっ」と表示されるのではなく、さながら工事現場のように徐々に組み上げられていく。上記tweetのような問題も最終的には全部クリアされた。みなさんも、いろんなことがあるかもしれないけど、落ち着いて見守るべし。

2)表紙の画質

正直言おう。見本の方が数段良かった。でも、こまごまとした残念な点を、全部アマ様の責任とは言い切れない。例えば拙作の場合、もともと大きさの足りない絵が、それほど高くない解像度でスキャンされ、中途半端なイラレ&PSD技術で制作されている。その結果、アマ様謹製の表紙の漆田琴香の肌は、ボソボソして化粧のノリが非常に悪い感じである。見本ではきれいに出ていたのだが……何か仕組みが違うのだろうか。

いずれにしても、ここはやっぱり本職のイラストレーターさん、デザイナーさんにまかせるのが安心である。

ちなみに中のイラスト(モノクロ)は、見本では「ちょっと色が濃いかな」と思ったが、実物はそうでもなかった。印刷後の乾かす時間もあるでしょうし、自動調整的なのがかかるのかな?

3)紙質

中身は見本と遜色ない。ただ、表紙の紙は、ほんのごくわずかに、言われてみればそうかしらと思う程度、ほんのり黄ばんでいる。紙焼けかな、と思う。たぶんアマゾン屋さんにはPOD用に大量の紙が保管されていることだろう。温度や湿度に気を使わないと、色が変わったり歪みが出たりする。でもまあ、言われてみないと、ホントに分からない。アマ様の回転率が高くなればこの現象は解消されていくだろう。

 

いうことで無責任姉妹1、ついに「書籍化」である。やれ芽出度や。*1 2015年5月にリリースして早三年、永遠に紙の本になることはないだろうと思っていたが、時代の方から歩み寄って、紙本になることができた。アマ様すごいな、いろいろなビジネスを考えておられる。

しっかし、値段が高い。どうしても高くなる。

90ページの四六判で税込895円  同じPOD屋さんを利用している人なら分かるだろう。この本、儲けはヒッジョーにうすい。著者に向けられるPOD本の利益は、販売価格から40%のマージンと印刷費を幾許かを差し引いた額である。利益は一冊売れて90円くらいのもん。むしろ「よく踏み切ったな!」と称賛されたいくらいだ。

売価はとにかく900円を切りたかった。お気楽エンタメに千円も払う人は、そうそういないだろう。人気作家じゃあるまいし。自分だって払う気にはなれない。

同書はKindleで380円で販売している。非KUなのでロイヤリティは35%。売れたら133円の利益。仮にKU対応だと、総KENPC数は190くらいなので、1KENPCあたり0.55円として、全部読まれて104円。

PODが一番儲からん。

 

あね、多様なニーズがあるでしょうから。かく言う私、kindleスマホでしか見ないし、しかも有料本を買ったことがない。「人には売りつけといてなんて奴だ」と思われるかもしれないが、先述の通り、新しい物が苦手で、クレカで買い物するのも嫌いなタチである。そういうわけで、アマ様では紙本しか買ったことが無い(コンビニ払い)。むろん、電子の方が安いケースもあるだろう。クレカ払いの方がいちいち払い込みに行く手間もかからないにきまってる。それでも私は紙でしか本を買わない  世の中にはそういう人もいるだろうと思えばこそ、そこのニーズにも竿を差したかったわけだ。

 

まあそういうわけです('A`)

みなさん、梅雨です。お身体ご自愛ください。
そして無責任姉妹をよろしくお願い申し上げます。

あ、非KUですが、ブレイブ云々割ったの出しました。

ブレイブガールスープレックス Round 1 ブレイブガールスープレックス<分冊版>

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ブレイブガールスープレックス Round 2 ブレイブガールスープレックス<分冊版>

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なんでタイトルが二度連呼されてるんだろう。まるで「ハンバート・ハンバート」みたいじゃないか。

*1:PODだって間違いなく「書籍化」だ。従来の書籍化……いわゆる、釈迦の垂らした糸に吊り上げられるように日の目を見た書籍化は、今後「祝・商業出版!」「祝・販売流通!」みたいに表現を絞り込まれる必要があるだろう。

  • アヲイの小説作品はアマゾンキンドルダイレクトパブリッシング(Amazon kindle Direct Publishing/KDP)にて電子書籍でお楽しみいただけます。
  • kindleの電子書籍はアプリをインストールすることでPC・スマートフォン・タブレットでもご覧いただけます。アプリは無料です。【ダウンロード(Amazon)

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