アヲイ報◆愚痴とか落語とか小説とか。

創作に許しを求める私の瓦斯抜きブログ

小説を書くことについての近況報告

 

況を報告します(`A')ゞ
まるでいっぱしの小説書きのような物言いをぶっかまし、なんだかこっぱずかしい体裁だけど、なによりこのブログが止まってるのが気になって、とりあえず秋空に向かって声を発します。カァ。

 

◆報告 小説は、今は書いておりません。

 

あくまで「今は」です。つい二週間前まで書いていて、短いのを仕上げました。いつものように寝かせてから推敲をしようと考え、放置しています。それきり書いていません。ほんとは何か手掛けていたいんですよ。でもできない。

理由は二つあります。

 

一つ、書くことがない
二つ、何か書くにしても、分量が短くなるようにしたい

 

書くことが無いのは平和な証拠です。毎日ご飯がおいしい。だが、ずっと書かないでいることは精神衛生によくない。書いていないその時期は Who am I?”てな具合になってきて、見るもの全てが暗褐色に見えてきます。これでは夜道が危ないから、無理くりにでも企画を練り上げて、さっさと筆を取りたいと思うんですけど、その場合は次もぜひとも短編にしたいと思う。なぜというに、先だって書いた作品で「長いのは破滅の道程」という事実を思い知らされたからであります。

 

五月に大長編『級長畠中賢介の憂国』を上梓しました。自己最高記録原稿用紙660枚で、11か月くらいかかりましたが、最後の方はなかなか書き終わらないことが苦しくて

「はぁ投げ出してえ」
「はぁやめてしまいてえ」

と悶絶していました。ラストスパートは「今日こそ書き上げる!全集中!」と捩じり鉢巻き手甲脚絆、毎日最低50枚ペースで書き進め、ああいうものが仕上がったわけです。

級長 畠中賢介の憂国論
▲こやつが戦犯だ。

その間、仕事を完全にストップしていました。一週間くらいサボったんじゃないだろうか。実際、実入りが途絶えて預金通帳を見て「まじやばくね」と呟いたものです。個人事業だから融通が利くけど、会社員だったら素行不良&公私混同で咎めです。ていうか会社員の頃も自作に縛されて仕事を滞らせ、上司を不安に陥れていました。だって、自分の作品が気になって仕事が手に着かないんですもん。そんな状態で仕事したってうまくいきっこありませんよ。

 

そういうわけで、『級長云々』の件は大いに反省し、これからは長いのは書かないで短いのを書こう、と決めたのです。せいぜい100枚以内だったら、仕事に支障がでないだろうから。や、長いのは二度と書かんというのじゃなくて、当分は、です。今は懲りてるってことです。

 

しかし短いのって難しいですな。普段無制限に書き散らしているから、短いのを考える用に脳みそがなっていない。しかも、ぼくは短い小説を書くのに不向きだ&理由がない。長い作品なら自分の意見というものをめんめんと縫い込んでいけるんですが、短いのはどっか見栄えのする「作品」にしなきゃならず、体操でいうこところの見事な着地、「きれいにしあげなきゃいかん」というあざとさが要る気がする。そこをつきつめると小説づくりはますます技巧的にならざるを得ず、着想の時点ですでにいろいろ制限を設けられ、その中で何かやろうとしても思いつかない、つまり「書くことがない」という非常にだらけた、才気に欠けた発言につながるのです。しょうがねえやな。技術技巧を知恵の輪みたいにかちゃかちゃやるのは、おしりがむずむずして耐えられません。

 

いま寝かしている短編は、これはコメディともミステリともつかないものですけど、そのうちまたお手元のキンドルでご機嫌をうかがうことでしょう。

ではまた、さようなら。
とにかくブログの記事が書けて良かった。

 

 

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