アヲイ報◆愚痴とか落語とか小説とか。

創作に許しを求める私の瓦斯抜きブログ

ぼっち暮らしとロボット掃除機

Amazonで注文していたロボット掃除機が届いた。

www.amazon.co.jp

1Kの我が家には過ぎたるものである。
電源を入れてみた。
円盤がぐりぐり回りながら部屋の中をさまよう。
棚だのソファの脚だのにぶつかると、回転し、どこぞ進めるところに進んでいく。
進んではぶつかり、退いては回り、また進む。
縦横無尽な暴れっぷりは、まるで入場時のタイガージェットシンである。
なかなか賢い奴らしく、そのうち部屋のつくりを覚えて、ぶつからなくなるらしい。
スマホに専用アプリをダウンロードすれば、Wi-Fiでこやつを遠隔で操作できる。
文明の利器であるよ。


今の部屋、住んで長いのだが、ここに人を入れたことは長らくなく、そもそもやもめになってからは誰かと軒を共にしたことがない。
そこにきて、この、動き回る掃除機が我が家に来たことは、なにかこう、同居人ができたようで、不思議な感じがする。
彼奴に掃除をさせてる間、ぼくが机で仕事をしていると、こつんと椅子にぶつかってきた。振り返ると、「あ、ごめん」という感じで退き、身をひるがえしてどこぞへゆく。まるで生きている人である。
掃除が終わったら、スマホアプリに知らせが来る。アプリも粋なもので「メッセージ」という欄があって、着信があると赤い印が灯る。開くと「お掃除が終わりました」なんぞ書いてある。同居人とメッセージアプリをやっているようで、ますます生身の感じがする。

 

ますます独りが心地よくなります。
正直、同居するなら、
ロボットクリーナー > ペット > ホモサピエンス
かもね。

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