アヲイ報◆愚痴とか落語とか小説とか。

創作に許しを求める私の瓦斯抜きブログ

謹賀新年|平成二十八年‐無責任歌会始

皆々様、
年あけましておめでとうございます。

お正月、フリーランスの仕事をしていて一番良いことは

 「あー、明日から仕事だぁ……」(T_T)

という憂鬱が無いことだ。拘束されないという喜び。この快感をうら若い現役世代のうちに体感することは、その他一切の不安を吹き飛ばす力となる。まさに七難即滅七福即生のエナジーだ。将来は怖いけど。
といって、昨年末にずっと風邪を引き倒していた私は、その遅れを取り戻すべく、大晦日・元旦からずっと仕事という状況に陥っていた。うう。

 

れにしても、正月は退屈だ。昔はどうだったかいざ知らず、昨今はテレビも面白くないし、親戚がドバっと集まることも無い。初日の出もいいけれど、お天道様からすれば「毎日出ているのに何で今日だけ?」と、さぞ面喰われることだろう。現実に目を遣ると何もかも面倒くさくって、いっそのこと寝て過ごした方がラクなような気がする。キレイに詠えばこんな風。

明けまして 御芽出度おめでたき世の 寝正月

仕事がフリーなら戸籍もフリーの私。フリー尽くしの私にも父母がいて、叔父叔母がいる。正月の挨拶ということで一堂に会するが、年々皺の多くなる親世代にやや寂しさも。だがしかし、彼らがこちらに向ける視線にも何か一言ありげだ。

一族の 少子高齢 うぬ所為せい

いいんですよ。独りがラクだし。好い人がいれば、それはその時考えりゃいいわけで。
だけど初詣など出かけてみると、カップルだらけで胸糞悪く、さっさと家に帰って呑んじまおうなんて了見に。

こじらせる 屠蘇とそを手酌の 一人床

……で、呑みすぎるというのがお決まりの展開だ。ああ、年かなあ。身体にもいろいろガタが来てるし。これじゃ結婚しても、一族の少子高齢化は止まないかもしれない。

年々と 弱くなるなり 夜と酒

正月の二日に中学の同窓会が催された。みんな郷土に帰ってくるってんで、どこも結構やってるみたいだ。もしかしたら再会からの良縁があるかも……と期待して行ってみる。が、

たくましき 壁の花たれ 同窓会

ほとんどが既婚者で仕事と子供の話ばかり。たまに声を掛けられて言われるのは「いいよねー独身は」「フリー? うそぉ。かっこいい」。じゃ、おまえもやれよ、やってみろよ

   以上、御粗末。

 

うも自虐になりがちだな。
何もかも自分の責任に引き受けようとするのが、孤独をこじらせた人間の性情だ。運の悪さまで自分のせいにする。

今年はもう少し、気楽に生きてみよう。

ここまで読んで下さった皆様の、本年の無病息災をご祈念申し上げます。

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