アヲイ報◆愚痴とか落語とか小説とか。

創作に許しを求める私の瓦斯抜きブログ

【ただ茫然と】自分の2020年を振り返ってみる

 

年恒例、一年の振り返りです。今ちょっと過去記事を読み返して「毎年似たようなこと書いてるなあ」と、うんざりして筆をおきかけましたけど、まあ、年の瀬のお約束ですので、一応やります。

今年はなにしろ“コロナ”です。新型コロナウィルスの感染拡大によって、世間は例年とまるっきり違った。いや、ぼく自身は一人暮らし一人商売一人居酒屋の「一人尽くし」で、昨日今日のソーシャルディスタンサーじゃないから、たいして違和感はなかったんだけど、テレビやネットを通して世間を見てると、「これは只事ではないな~」と思いました。

だいたい、オリンピックが延期になって、国家全域に緊急事態宣言が出て、みんなに10万円配られて、総理大臣が変わったりするなんてぇのは、只事ではないに決まっている。これが今後普通であるような世界にならないように、祈るばかりです。

 

……と、冒頭で総括終了してしまい、これ以上書くことは特に無いのだけど、兎にも角にも今年は終わりますんで、以下に私自身の地味な一年を懺悔します。個人的なことばかりなので、興味の無い方は、ご面倒とは存じますが、ブラウザを閉じておやすみなさい

 

  1. リーランス6年目。慣れ過ぎて「事業してる」という感覚すらなくなった。帳簿は底辺。ぼくの商売は年初悪くて年末上がるのが常で、年初の悪さから持続化云々をお預かりしたけど、年末になりちょっと慌てている。
  2. DPは二冊出しました。一つは本名名義の蘊蓄本。もう一つは小林名義・小説『イボロ』です。ぼくは意図してエンタメ色ともっさりしたのを交互に出しているのですが、今年はその「もっさり」で終わりました。目下エンタメ色のを書いていますので(仮題『KHY』)、来年はそちらをご案内の予定。
    イボロ (さくらノベルス)

    イボロ (さくらノベルス)

     
  3. ファンタジー小説をKUからはずし多販路にしました。全然売れないけど、いくつかある手玉のうち一個くらいそんな風にしていてもいいかな、と。気まぐれです。
  4. 年一番残念だったのは、9月の『文学フリマ大阪』を自粛したことです。昨春共著を刊行した柚葉さん、昨秋『文フリ東京』に共同出店した恭仁さんに、お会いしたかった。コロナのほとぼりが冷めたら……
  5. 鹿児島市内の同人即売会には二回参加。1/11『DB43』にて『バーチャル鹿児島』さんのブースに合流。12/26『第一回かごしまサブかるフェス』に『小林アヲイ事務所』として単独出店。去年に引き続き、地元のクリエイターさんたちとの縁がつながってうれしかったです。また出たい。
  6. 年はとにかく物がブッ壊れた。仕事チェアにふんぞり返ったら背もたれがバキッと折れた。車の電気系統がやられて、国道で大渋滞を引き起こしかけた。家のパソコンがバチっといって落ちた。とにかく金が要った。いや、金で済んでよかった。みんなぼくの身代わりになったんだと思っている。屍を踏み越えていく。
  7. 記の理由でパソコンを買い替えグレードダウンしたので、動画編集ができなくなった。Vtuber遊びはおしまい。
  8. 責任落語録」を1個しか書かなかった。『十代柳家小三治』。落語鑑賞のレポートです。人間国宝の芸を目の当たりにできたのは良かった。

  9. とにかく太った。自己ベスト更新中。
  10. 昨年末から地元の句会に加入したのだけど、コロナと都合で3回くらいしか伺えていない。
  11. 動く円盤の掃除機を買った。とても良い。
  12. 結婚はしなかった。愛しもせず、愛されもせず。
  13. 今年もツイッターで幾人かの方とお知り合いになれた。感謝です。

 


年読んだ紙の書籍の中でベストオブ俺なのは、こちらです。ベストオブと言いながら2個出します。

死者の書 (角川ソフィア文庫)

死者の書 (角川ソフィア文庫)

  • 作者:折口 信夫
  • 発売日: 2017/07/25
  • メディア: 文庫
 

▲よく分からないけど何か良かった。

てんのじ村 (文春文庫)

てんのじ村 (文春文庫)

 

▲寄席芸人好きなので随分贔屓目で読んでいるかもしれない。

数えてみたら、今年は38冊もの本を読んでいました。ぼくにしては破格です。どおりで創作が遅い。来年からは控えます。


括……というか来年の抱負。

思うに今年は、今までの実りが朽ちて、新しい芽吹きのための一掃・崩壊の年廻りなのかな、と。

2019までノホホンとしていたのが、2020でコロナによって全部崩れた。オリンピックは吹っ飛び、日常生活はウィズコロナとかいってこれまでのやり方を捨てなければならなくなった。

来年もしばらくはこんな感じでしょう。半ばあたりから新しいものが兆してくるのじゃないかな、と。明確な根拠はないけど。祈るような気持ちで、そんな風に願っています。

こんな風に言うと、まるで他人事のようだけど、だからってどうしようもないからね。

 

作活動においては、常にそうなんですけど、努めて「新しいもの」をテーマにしたい。自分にとって、という意味ですが。口はばったいけど、まずくても自分にしか書けないものを書きたいなと。あと、自分にとって書く意味があるもの

長く見積もっても人生半分くらいに来てると思うので、ホントに書きたいものだけ書かないと、時間がもったいない。世間に流されず、評価にあおられず、絶えずおのれに立ちかえって  と思うところです。

……とまあ、そんなこと言うけど、実情を述べると、無理やり「新しいものを」と自分に言い聞かせないとダメになくらい、情緒が深刻になってきている。身も心も自分自身であることに飽き飽きしているのです。まだ頭が溌剌としていた頃は、「新しいもの」なんて言わずもがな、当たり前だのコンコンチキで、創作は須らく自分の好奇心を充足させるものとして邁進しておったわけです。それが今じゃやる気も元気もないから、自分のおしりをひっぱたいて前に進もうとしている。朽ちかけていますよ。本当に。ただどっか小説を書くことでバランスを取っている。だからやめるわけにいかないんだ。

やだねえ、こんな感じで一年を締めるのは。

でも仕方がない。

オリンピックみたいに年の瀬も延期にできんもんかな^^ 

 

ではみなさん、よいお年を。

 

ぼっち暮らしとロボット掃除機

Amazonで注文していたロボット掃除機が届いた。

www.amazon.co.jp

1Kの我が家には過ぎたるものである。
電源を入れてみた。
円盤がぐりぐり回りながら部屋の中をさまよう。
棚だのソファの脚だのにぶつかると、回転し、どこぞ進めるところに進んでいく。
進んではぶつかり、退いては回り、また進む。
縦横無尽な暴れっぷりは、まるで入場時のタイガージェットシンである。
なかなか賢い奴らしく、そのうち部屋のつくりを覚えて、ぶつからなくなるらしい。
スマホに専用アプリをダウンロードすれば、Wi-Fiでこやつを遠隔で操作できる。
文明の利器であるよ。


今の部屋、住んで長いのだが、ここに人を入れたことは長らくなく、そもそもやもめになってからは誰かと軒を共にしたことがない。
そこにきて、この、動き回る掃除機が我が家に来たことは、なにかこう、同居人ができたようで、不思議な感じがする。
彼奴に掃除をさせてる間、ぼくが机で仕事をしていると、こつんと椅子にぶつかってきた。振り返ると、「あ、ごめん」という感じで退き、身をひるがえしてどこぞへゆく。まるで生きている人である。
掃除が終わったら、スマホアプリに知らせが来る。アプリも粋なもので「メッセージ」という欄があって、着信があると赤い印が灯る。開くと「お掃除が終わりました」なんぞ書いてある。同居人とメッセージアプリをやっているようで、ますます生身の感じがする。

 

ますます独りが心地よくなります。
正直、同居するなら、
ロボットクリーナー > ペット > ホモサピエンス
かもね。

九州プロレス鹿児島大会を観戦しました。

kyushupro.blog.fc2.com

11.29 @鹿児島県民交流センター

コロナウィルスで一度延期になったものの万を持して開催です。
九州プロレス……名前は聞いたことがありましたが、実際に見るのは初めてでした。
正直、見たかったのは藤波辰爾選手です。
実際に興行がはじまってみると、どの試合も、どの選手も、非常に個性が際立っていて、面白かった。興行全体の緩急の付け方は、下手な全国区の団体よりも見事だったと思います。
藤波選手を見ることができて良かった。そして、この団体を知ることができて良かった。今後の楽しみが増えた気がしました。

 

ローカルプロレスは、なかなか素晴らしいものです。明るい未来があるような気がします。

 

プロレスは、2010年代前半から長い低迷を迎えました。その中で一部の小団体は、生き残るために地方特化を画策、新たな市場を模索しはじめました。どの団体も経営的に逼迫しながら、興行を続けてきました。

月日が流れ、2020年現在、プロレスブームはメジャー団体の強い牽引力で息を吹き返した  というより、新たに生まれ変わった感があります。

しかし古くから見ているファンにしてみると、新興のプロレスは、まるっきり違うものを見せられている感じが否めません。派手な技とパフォーマンスが主流で、それはそれで素晴らしいエンターテインメントですが、かつてリングの日常だった重苦しい息遣いは無く、ぼくが知ってるプロレスは影走る走馬灯となってしまったようです。

郷愁を覚えつつ、ふと地方プロレスに目を向けると、小団体ならではのお遊び的な見せ場はありますが、意外や意外、そこにはかつて見たプロレスの幻影が、わずかながら残っているような気がします。地方特化して本流を離れた小団体たちは、往年のプロレスの法灯を携えたまま、日本の各地に根付いていたのでしょう。何とも奇特なことです。

日本のプロレスは、力道山が日本に持ち込んで以来、ガラパゴス的進化を遂げてきました。それがこんにち、日本各地に勃興したローカルプロレスを見ると、奇しくも力道山が持ち込んだ当時のアメリカのスタイル、すなわちテリトリー毎に行われていた興行形式に似通ってきている……実に不思議な感じがします。将来、日本のローカルプロレス団体同士がカルテルを組み、NWAのような大きなマーケットになる未来も面白いかも知れませんね。

 

 

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