アヲイ報◆愚痴とか落語とか小説とか。

創作に許しを求める私の瓦斯抜きブログ

敢えて分かりづらく記す昨晩の首尾

一対一の合コンというか、お見合いというか、よく知る人の紹介で食事会と相成った。高級料理店である。前情報によると、年齢は同じくらいということで、これは傍目におじさんおばさんの食事会みたいになるのかしらんと思っていたが、会ってみると意外と若く見える方で、さらに眉目秀麗というか、痩身痩躯というか、実にその、現代的美意識に適うお方であり、驚いたのだった。しゃべればはきはきとし、うけこたえも卒なく、一を聞いて十を知り、察するに敏なり。おまけに社会的地位の高いお仕事に就いておられる。いやこれは、どう考えても私には過ぎたるものでしょうと、そりゃ思ったわけです。しかしこうなると、古典落語ファンの私としては「たらちね」とか「ろくろ首」とか  後者は題を挙げるだけでネガティブ臭むんむんだけど  まあ、そういうことを思ってしまう。けどそれって普通によくある常識的態度、危険予測能力でしょう。誰だってそう思うと思いますよ。で、いざ食事がはじまり、互いを具さに観察しあうのですが、けれどもこれはなんなんでしょうね。アラ40の交歓会には、大別して二つあると思います。「年も年だし言わなくても判るよね」とぐいぐい押し出すタイプと、カマボコが何で出来ているか本当に分からない(分からないまま来てしまった)タイプと。前者は大概ただの飲み会になって終わるんですが(つまり本意を成し得ずとも楽しい会合になるには違いないのですが)、後者は手応えが無いというか。そこに奥ゆかしさ、慎重さ、勤勉さなどの意味を付加しなければ、息苦しい席になることは請け合いなのです。ま、その晩は、そこまで極端では無かったけど、前者対後者の比率は3対7といったところで、酸素濃度は中盤くらいはホント低めでしたね。んで、しゃぶしゃぶは美味しく、その日はそれでさよならとなり、まあ、夜風はひんやりとしていたのです。数分後、紹介してくださった先輩(同性)が云うには「是上首尾也」ということでした。あの人はああいう人なんだ、心が態度にでない人だから……てぇことはキミ、案外ね、と。芝居がかってそう言われても、素直に「そいつぁいいや」とはなれない。だって、心が態度に出ない人と一緒にいるのは、なかなかなもんですよ。ほんと、私には分からないですよ。分からなかった。しかし、あれですね、この晩を振り返ってみると、アラ40で婚活をすること自体が、なにか現代という時代の定番的なワンシーンを体験しているようで、まるで私が現代人であることを裏付けてくれているようだなあ、と。そんなことを考えさせられた晩でした。そうそう、この日、お見合いの始まる前、予約のお店に向かって大通りを歩いていたら、はじめてみたんですよ。「バニラバニラ高収入」。前からいたのかもしれないけど、私が郷土でみたのははじめて。何か不穏な空気を感じたものです。

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