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創作に許しを求める私の瓦斯抜きブログ

実録 AmazonPOD事始め|SEO・表紙・価格

在、ブレイブガールスープレックスのPOD申請中である。これが終われば、私のPOD活動はひとまず終了。「ひとまず」もなにも、やれることはもうない。市場に放っぽり出したら、あとはセミのように粛々と収束を待つしかないのである。

ブレイブガールスープレックス

ブレイブガールスープレックス

というわけで、今日は暇なので、慌ただしく駆け抜けた我がPOD活動について、思ったことをメモをしておこう。どこかで誰かの役に立てばいいと思うし、逆に「やめとくか」という人の踏ん切りにもなればいい。

あと、忘れずに言っておくけど、以下は私のように無名かつ平凡な書き手に限定したケースであることを前置きしておきたい。いわゆるプロで多少なりとも名のある人は当てはまらないと思うから、そのつもりでお願いします。

 

◆PODのSEO

目下、無策である。なにもしていない。何かするべきなのだろうけれど、何もしようがない。思いつかない。

これまで私は、KDPの活動において、自著をいかにか売らんと、いろんなことを試みてきた。オリジナルサイトを作ったり、ブログをこさえたり、SNSをやってみたり。しかし、そのどれもが、何も生み出さなかった(私の失策もあろうけれど)。結局のところ、私の思うKDPの販促とは、AmazonページのSEOであり、その手法は作品の量産と各種設定(タイトル・キーワード・内容紹介・ジャンル……)だけである。もっとも、作品の量産は、SEOというよりインターネットマーケティングの話だし、私自身が実践できず未検証なので、ここでは深く言及しえない。

PODの戦場はKDP同様amazonなので、SEOの手法も同じであるように思われる。すなわち量産と各種設定だ。しかし  難しい。PODの量産はKDPよりめんどくさくハードルが高い。各種設定についてはPOD屋さんがエージェントに挟まってるので、容易ではない&タダじゃない。となると、用いうる技は、外部(ブログやSNS)しかないのだろうか? うーん……。

もっとも、PODはkindle作品との紐づけが可能だから、もしkindleに同名の作品があるなら、KDPで施したSEOがある程度反映されることになる。この恩恵によって多くのPOD諸氏がISBNに多額の金子を払わずに済んでいるのである。実にありがたい。
けれどもPOD単独だと……どうなるんだろ?
正直、ISBNにそんなに力があるとは思えない。いわんや国会図書館をや。

そういうわけで、SEOについては全般的に未解決である。
首を長くしてサプライ屋の登場を待ちわびている。

 

◆PODの表紙

PODのデータは全てPDFで入稿する。表紙・裏表紙・背表紙・本文。この4点セットである。PDFはもはや世間におなじみの形式だし、それ自体をはきだすことは、フリーソフトでも使えばなんてことない。

それ以前に、POD用に表紙と裏表紙を制作する  これがなかなかどうして大変なのだ。

KDPの場合、表紙は画像ファイル一枚こさえればそれでいい。電子書籍だからといってお安く見積もっちゃいけないが、まだどっか素人臭くても通用する部分があるし、なにしろ画面上にうつるのはサムネール・サイズ。画像が多少荒くても小さいからごまかしがきく。

PODの表紙画像だってamazonの販売画面上では同じサイズだけど、実際に手元に届くサイズとなると、ごまかしがきかない。PODは判型を指定できる。A6、B5、四六判、A5など。KDPの感覚で考えると、実はどれも結構大きい。ウエブは解像度が72ありゃあいい。だけど、通常のカラー印刷は解像度300以上は欲しいところである。

表紙用に絵を描くにしても、素人ってのはあんまり大きく描けないものだ。天地がスマホか葉書くらいのサイズが、ちょうど視野に収まって描きやすい。けれどもA3全体にひろがるバストアップの絵など、よう描けんのである。

私がブレイブガールスープレックスのPOD版の表紙を電子版と違えたのは、単純に「イラストを引き延ばしたらクオリティが持たなかった」からである。解像度が持たないのではなく、絵のまずさがもろに出た。あの眼鏡の女を小さくあしらうことが、大前提となった。

さて、PODのamazonにおける販売ジャンルは「本」である。ちなみにKDPは「kindleストア」で、「本」ともかぶるんだけど、とにかくPODは純然たる「本」だ。そうなると、市販のちゃんとした出版本と並ぶことになる。KDP本の場合、レコメンドに同属諸氏の本が並ぶことが多く、自ページを一見した際の表紙クオリティのアベレージは云々々だ。だが、PODは、いってみれば「ガチ大人」の世界で、そこで映え負けない表紙ってのは、やはり個人KDPとはちょっと違う。どっちが上とか下とかじゃなく、なにかこう、違うのである。ご推察いただきたい。

そんなわけでブレイブ云々は筆文字をやめたのだ。

 

◆PODの価格

PODを出すのにかかる金では無く、販売価格のことをを少し言いたい。

ぶっちゃけPODが売れるってのは、一冊ごとに重版がかかるようなもんである。周知の事実だが、印刷というのはロットがデカいと単価が下がる。ところがPODは毎度一冊ずつで、いろんな手間が一冊当たりにドカッとのしかかる(POD屋さんの手間賃のことはここでは言うまい)。だから必然的にコスト高だ。

価格というのは純然たるコストを積み上げて生じるもので、その分には示されたものがいつも必ず適正である。そう考えると、PODは決して高くない。だが、たとえば同版型・同ページ数の本と比べたら、やっぱり高い。また、kindleと紐づけられるのはPODのユニークなメリットだが、電子書籍版の価格をめちゃめちゃ安く設定していると、破格の高さが醸される。そりゃもちろん電子書籍は物理的な資源が介在しないのだから、安くて当然だろう。しかし、電子と紙本の価格が倍以上違うとなると、アンバランスさがすごい。それでも売られているのを見ると「この人売る気あんのかな」と、思わずにはいられないのである。

もっともPODには  セルフパブリッシング全体に言えることだが  いろんな使われ方がある。セルフブランディングだの、落選作の再利用だの、頒布会用の仕入れだの。どれもすべて実のある活用法である。しかし、PODは、PODという市場の可能性は、この時どちらを向いているのだろう。PODが個人著作家向けに拡げられた以上、私としては個人POD市場そのものも成長してほしいと思う。送り手と届け手が、他の出版物と同程度の価値基準で交換しあえる市場  それが理想だ。ああ、これが実現できるか否か  近々消費税も上がるという  PODの未来を位置づけるかもしれない。

以上です。
いろいろ書こうと思ったけど、あんまり書くことなかったね。
暑いですね。煮えちゃうよ、まったく。

以下無責任姉妹 on POD、買ってください。

学園コメディ無責任姉妹 1: 漆田琴香、煩悶ス。

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学園コメディ無責任姉妹 2: 漆田風奈、逆上ス。

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