気恥ずかしいけど、たまには「なりきり病」の振りくらいして、すこしでも自意識に空気を吸わせてやりたいと思う。
進行中のコメディ続編は、いま原稿用紙百枚ちょい。全体構想の20%くらいだ。冒頭はだいたい描写やら説明やらで分量を喰うもんだから、ここからは早いのではなかろうか。百枚書いてようやく「姉」が出てきた。
コメディと冠しているからには、ところどころにいろんな要素を散りばめている。
そういったものを羅列していると、だんだん神経がマヒしてきて、果たして自分の書くものは他人の感覚に作用するのだろうかと、一切不明の境に陥る。
芸事というのは、バカじゃできないが、バカにならなきゃできないという。馬鹿げた自己過信を作家病にまで昇華するのはどうかと思うが、たぶんホンモノってそういうことをやってのける人たちの事なんだろう。
とにかく一先ず全部最後まで書き抜いて、後から地道にチューンナップしていくしかないのかな。
もっとも「いきおい」というのも良質の演出家ではあるのだが。
今一番の敵は、右唇裏にある口内炎だ。
噛み切ってやりたいが逆上するのは分かっているので止す。